天然素材を使った壁
柱と柱の間に竹を編み込み、そこに土壁を塗り重ねていく小舞壁(こまいかべ)。石膏ボードと違う、天然素材を使った日本の伝統の壁をご紹介します。
日本建築のこだわり「小舞壁」
柱の美しさを見せる
他にも小舞壁の良さはといえば柱の美しさをそのまま見せてくれることでしょうか。柱を壁で隠してしまう技法を大壁(おおかべ)仕様と言いますが、それとは異なり、柱と柱の間に壁を作るので柱の美しさをそのまま見せることが出来ます。
※これを真壁(しんかべ)仕様と呼びます。上の写真はダイニングですがお分かりのように柱や梁をそのまま見せています。縦方向の柱が「木の家」らしさを引き立たせてくれます。
新しいご自宅に和室を考えていらっしゃるならば、是非「小舞壁」もご検討ください。
小舞壁(こまいかべ)とは日本伝統の建築技法です。既製品の石膏ボードを張り付ける方法とは異なり、竹や土などの天然素材のみで壁を仕上げていきます。


1.まず壁になる場所(柱と柱の間)に竹を何本も立てていきます。次に竹を横方向に編み込みます。(これを竹小舞といいます)
2.この竹を下地にして、左官屋さんが中と外から、土壁を二重三重に塗り重ねていきます。
3.土壁の材料は土に水と藁(わら)を混ぜ合わせたもの。どこまでも自然の素材を使うが特徴です。
既成の石膏ボードを貼るのに比べると、手間はかかりますが、それだけのメリットはあります。夏は天然の土壁が部屋の湿気を吸収してくれます。(愛知の夏の厳しさをご存知の方にはうれしいメリットですね)さらに土は冷めにくいので、冬に部屋を温めるとその熱がなかなか逃げません。